≪経理改善委員会≫ 会計ソフトはこれで決まり!
「社長のための経営意思決定支援システムFX2」
STEP1で日本の主な会計ソフトである勘定奉行、税務応援、それに弥生会計の特徴をご覧いただきました。それぞれ一長一短があることがお分かりになったと思います。
それではそれらの会計ソフトから何を選んだらいいのでしょうか。実は常世田税理士事務所では関与先企業の皆様にそれらの会計ソフトはご利用いただいていません。「この方針で行こう!」のTVコマーシャルでおなじみのTKC全国会の「FX2」というソフトウェアをご利用いただいています。
STEP1で会計ソフトと比較しませんでしたが、それは他の会計ソフトが試算表作成のためソフトであるのに対して、FX2は「経営者のための業績管理ツール」だからです。その決定的な違いは、FX2は経理のためではなく、社長のための経営意思決定支援システムであるということです。
通常会計ソフトは経理が利用し、社長は試算表が出来上がるのを待つのでしょうが、FX2は違います。社長が月の途中でも、前年同日(同月ではなく同日です)比較や予算比較をチェックできます。
それも金融機関に報告するための決算書の様式ではなく、経営意思決定のための変動損益計算書で確認できます。さらには重要な指標をチェックする社長専用の「社長メニュー」も用意されているのです。
以下に意思決定レベル(社長)、業績管理レベル(部門長)、経理担当者レベルそれぞれにおけるこのシステムの便利なポイントを列挙しました。ご参照ください。
「意思決定レベル(社長)」
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1.リアルタイムなマネジメント情報
日々の売上について予算達成状況、売上、限界利益などの最新の経営情報をいつでも確認できます。
2.原因究明(ドリルダウン)型の問合せ
業績の変化を発見した場合に何が原因なのかを伝票までさかのぼって検証できる、原因究明型の問合せができます。
3.当期決算(着地点)の先行き管理
当期末までの未経過月の予測値を入力することにより、当月末の目標経常利益のシュミレーションができます。
「業績管理レベル(部門長)」
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4.部門別業績をタイムリーにレポート
部門ごとの売上高、限界利益率、固定費、経常利益の状況が「部門業績報告書」により、部門責任者に対してタイムリーにレポートできます。
5.資金繰り計画の策定
日々の債権・支払管理機能を利用する事により資金繰り管理表が作成できます。また支払手形、受取手形について期日別の残高管理を行うことができます。
6.部門の予算管理
「部門別予算管理表」による予算達成率や「部門ランク表」による予算達成グラフなどを分析し、予算達成に向けて有効な戦略を立てることができます。
「経理担当者レベル(経理)」
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7.電子帳簿保存法・改正消費税法に完全対応
電子帳簿保存法の保存要件に完全対応しています。
8.日々の経理業務は簡単
日々繰り返し発生する仕訳については、「仕訳辞書」に登録しておくことにより、両面からの選択で必要な仕訳の入力が簡単にできます。また、現金出納帳・預金出納帳の形式で簡単に仕訳が入力できます。
9.様々な角度からの問合せ機能
現金、預金、売上、経費などの取引について、科目別、口座別、取引先別といった、様々な角度から問合せできる機能が充実しています。
導入事例
FX2で財務情報を把握することで自社の弱点(原価率の高さ)を把握し、
その克服により業績を改善した中華料理店
中華料理店のA社(東京都、従業員数5人)は、財務情報を把握することで自社の原価率が高いことを発見し、その克服により業績を改善しました。
A社がまず最初に手をつけたのが、自社の財務情報の把握でした。社長はパソコンを活用し毎日30分から1時間をデータの入力・分析に費やし、原価構造の把握に努めました。そして、他の優良中華料理店の財務状況と比較し原価率がかなり高いことが判明しました。
そこで、器や盛りつけ等を変えたりするなどの試みを行ったが業績を大きく改善するには至らず、最終的にメニューの見直しをしました。例えば、以前は力ニチャー八ンとエビチャー八ンが両方メニューにあったが、海鮮チャー八ンに一本化し、力二とエビの使用量を減らす代わりに単価が安い白身魚、イ力、ホタテを加えることで粗利益の改善を狙いました。また、ラーメンの焼き豚用の肉は加工したものを仕入れていたが、加工前のものを大量に仕入れるようにすることで、原価率が59%から31%に激減しました。
この他にも季節別、曜日・時間帯別、客層別に商品ごとの売上を把握できるようにし、メニューの数を半分に絞り、顧客の人気の高い商品を揃えました。またコストを見直すだけでなく、良質の食材の購入・サービスの向上にも気を配り、顧客の支持拡大に努めました。これらの努力によって、同社は原価率を優良店の平均的な水準にまで引き下げることに成功し、業績を改善している。
導入関与先企業の声
「意思決定レベル(社長)」の声
「以前は、新商品については販売動向のグラフを手書きで描いていましたが、タイムリーに数字が掴めなかったり、人に任せたら尺度を間違えたりで大変でした。このツールを導入することによって、それが実に簡単になり、集中的な販売計画が立てられるようになりました。」
「業績管理レベル(部門長)」の声
「営業担当者別の売上管理月報をいつでも作れるようになったので、営業予算会議を前より10日も早く開催できるようになりました。また昨日までの商品別売上管理月報は毎朝、全員で見ています。」
「経理担当者レベル(経理)』の声
「機械の操作がとても簡単で約2日で覚えました。またこれまで3日間かかった請求書発行が半日ですむようになりました。請求漏れや解散ミスがなくなり、お得意様からもほめられ、クレームも一切ありませんから助かります。」
書物でのご推薦
またまたFX2をお勧めしている書物を発見しました。
引用させていただいてます。ご参考にしてください。
強い(黒字)企業の業績管理セオリー
マネジメント実務センター所長 窪田 千貫著より
部署別業績管理のソフト「FX2」の有用性
「部署別月次損益計算のセミナーで、受講者から多く出る質問の1つに、「部署別業績管理のよいソフトがないか」というのがある。そのときは、株式会社TKCがTKC会員事務所を通じて提供している「FX2」(TKC戦略財務情報システム)をお勧めしている。その理由は、このFX2が部署別業績管理のほかに数多くの管理機能を持っているからである。
例えば、本書で説明したように、どの部署がどれだけの利益をあげているのか、損をしているのかがリアルタイムで正確に分かり、今後の戦略をどのように展開することが効果的かの意思決定に役立つ。また手書きの集計計算で時間を要する作業が、瞬時に計算されるので事務の合理化にもつながる。固定費の予算管理も電力費とか水道料、通信費、人件費などの費目別予算対実績管理が容易にでき、変動費率1%の変化も把握できる。会議に必要な資料をプリントアウトすれば、直ちに改善の討議ができるなど、多様な機能を備えているのである。
このソフトは、財務会計をベースにして、管理会計の思考機能を持っているので、上手に利用すれば単に各部署別の業績管理だけでなく、その部署の分離や統合を検討する基礎データ等も得られる、あるいは組織の活性化や、社員の管理能力の向上にも大いに役立つ。
TKC会員事務所の協力によってこのシステムを導入し、大きな成果をあげている中小企業も多い。」